モジュールIII – 精神分析の基本概念
コースについて
本モジュールでは、精神分析の基本概念へ集中的に踏み込みます。内的葛藤がどのように形成されるのか、無意識的な力動が主体の感情・思考・関係性をどのように方向づけるのか、そしてそれらが分析的治療の場面で症状、抵抗、転移、語りの反復としてどのように現れるのかを、段階的に理解していきます。
特に、葛藤を含む対人関係から生じる不安と敵意が、いかに神経症的パターンを形づくるのかを検討します。 さらに、神経症的機制が単なる偶発的反応ではなく、不安、無意識的緊張、愛情や安全をめぐる不満足に対する心的な応答としてどのように生じ、固定化されていくのかを考察します。
精神性的発達およびジェンダーの力動に関するフロイトの諸概念を分析し、それと同時に、カレン・ホーナイの理論がこれらの概念をどのように批判的に読み替え、文化、関係性、社会的期待を人格形成の重要な要因として位置づけたのかを学びます。
また、分析過程を構成する基本的要素を取り上げます。抵抗、転移、逆転移、解釈、徹底操作といった臨床的要素が治療の進展においてどのような意味をもち、患者の心的変化をどのように支えるのかを理解することが重要です。
さらに、シュルレアリスム運動と精神分析的概念とのつながりについて省察します。無意識の探究、夢の表現、理性によって統制されないイメージの出現といった主題を通じて、芸術的創造と精神分析的思考が交差する地点を考えます。
初回面接から治療の終結に至るまで、分析的治療の諸段階を見ていきます。そこでは、症状の単なる消失ではなく、自己理解の深化、反復の認識、情緒の統合、より自由な生き方への移行といった心的変容の過程に焦点を当てます。
本モジュールは、精神分析理論の中核概念とその臨床的応用を理解するための堅固な基盤を提供します。理論的知識を臨床的感受性と結びつけることで、分析実践と思考をより豊かにし、受講者が患者の語り、症状、関係性の背後にある無意識的意味をより精密に読み取れるようになることを目指します。
コース内容
導入
1.『現代の神経症的人格』
2. 分析的セッティングにおける抵抗
3. 精神分析が扱う主要な症状
5. 個人分析とスーパーヴィジョン付き臨床対応
シュルレアリスムと無意識
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